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昔から珍重されてきた漢方薬、自然の理にかなった食事療法、自然の植物から採取したローションや乳液、純粋バージンオイル(純粋オリーブオイル)による天然ビタミンの補給、アレルギーの人でも安心して使える基礎化粧品、便秘解消のための自然薬、小豆から採取した抗アレルギー食品など、体の内と外から自然素材によってムリなく体質を強化する方法である。
部分を治療するために、体全体の体質を改善する。
そして病気を治療していく。
全体を健康に導けば、部分はおのずと治るというのが自然療法の基本的な考えだ。
総体的に自然治癒力をうながしながら、病気の体を根本から治していく、この点に自然療法が見直される要因があるのだろう。
この本では、漢方薬やツボ療法についてはポイントのみを紹介し、それ以外の「自然療法」についてくわしく紹介していきたい。
現代医学では副腎皮質ホルモン剤を使用するが、これは副作用も強く、最近では脱感作(あるいは減感作)療法を用いる。
アレルギー性反応の強い抗原をいくつか設定して体内に注射し、免疫体をつくろうというものだ。
しかし抗原そのものが無限にあるのに対し、科学的に証明されている抗原は種類が限られている。
したがって、現代医学では氷山の一角的治療しかできないのが現状だ。
漢方治療も絶対的ではないが、発作を抑え、体質を改善するための気長な治療ができる。
まきようかんせきとう麻杏甘石湯Ⅱ比較的体力がある人のぜんそくや咳止めに用いられる。
自然発汗や熱感があり、かぜをひきやすく、咳による呼吸困難をともなう症状に。
長期服用すると食欲が減退する場合もあるので、胃腸の弱い人には適さない。
乳幼児に用いてもよい。
体力が中ぐらいの人で、かぜをひくとクシャミがひどい、咳がでる、水のょうな鼻水がでる、軽度の呼吸困難がある、息苦しい、小便が近いなどの症状を改善する。
同じ症状で体力が低下している人には苓甘美味辛夏仁湯を。
腹に力がなく、息切れがする、血色が悪い、冷える、足にむくみがあるときに効く。
体力が中ぐらいで、どちらかというと小児の体質改善に適している。
長期連用が必要で、目標は最低1年間、できればそれ以上の服用をすすめる。
体質改善には大柴胡湯合半夏厚朴湯がよい。
これも長期服用すること。
漢方生薬スキンケアⅡ漢方生薬として使われてきたオウゴンエキスや黒砂糖エキス、米ぬかエキスなどナチュラルな素材のエキスを配合したスキンケア製品が、アレルギー肌、アトピー肌のスキンヶァに大きな効果を現し、話題になっている。
近畿大学東洋医学研究所の有地教授はじめ日本の数多い大学医学部のすぐれた学者たちの研究によって完成したもので、物質特許、製法特許をもつ世界でも画期的な自然派のスキンケア製品である。
・副作用がないので安心して服用できる・局所的ではなく、体質・体格・生理機能と、体全体を改善する・体力や体質などにあわせて薬を選べる次の各ツボに灸を3~5回すえると効く。
大椎首の後ろ中央にある。
おじぎをしたときにでる骨の下。
気管支ぜんそくに効く。
背骨の中央から左右に指2本分離れたところ。
強めに数回押す。
肝臓機能を整え、じんましんやぜんそくを治す。
孔最Ⅱ腕のヒジの内側、親指よりの手首に向かって親指幅3本分。
気管支ぜんそく、咳など急性症状に効く。
これまで私は、人間の自然治癒力を高めるための3つの要素について研究し、それを三位一体療法として総合的に組みあわせ、相乗効果を高める方法の研究をつづけ、それの実践に向けて半生を費やしてきた。
食事療法(食養生、食治法、薬膳)漢方療法(漢方薬、和漢薬。
民間薬も含む)物理療法(ツボ療法Ⅱハリ、灸。
気功、運動、入浴なども含む)以上の3つを合わせて総合的に行う療法を、当初「三位一体の総合療法」と名づけていた。
これは化学薬品などではなく、自然の素材を中心にする療法なので、やがて、「自然主義総合療法」とよぶようになり、これを縮めて「自然療法」と命名したのである。
病気は自然治癒力が治してくれるという考えが、自然療法の基本である。
私たちは現代医学が万能であるかのような錯覚を、ともすれば抱きがちである。
しかし、現代医学の知識や技術をもってしても、人間の体にはいまだにわからないことがあまりにも多い。
むしろ科学によって立証されているものは、ごく一部にすぎないといっても過言ではないだろう。
人間を自然界から切り離すことによって発展してきたのが現代医学であった。
それゆえに現代医学は、人間が本来もっているはずの自然治癒力を減退させる危険をはらんでいるといえないだろうか。
すでに触れたが、たとえばリウマチなどの鯵原病、アレルギー性の湿疹、ぜんそくなどに投与される副腎皮質ホルモンなどは、一時的に症状を軽くする対症療法にすぎず、逆に私たちが本来もっている自然治癒力を奪い、治癒をさらに難しくしてしまった。
また、高血圧などの場合は、薬物のみで治療しようというのは、まったく一時的な対処法でしかない。
これではほんとうに病気は治せない。
血圧が高すぎるのは、体の機能が正常に働いていないためだから、その機能が正常に働く状態に戻してやらなければならない。
体がもっている自然治癒力が高くならなければ、薬物で一時的に回復してもすぐに元の悪い状態に戻ってしまう。
生薬を材料とする漢方薬には、一般薬のような即効的な効果を出す漢方薬も少なくはないが、多くの場合、一般薬とちがって体質を改善し、自然治癒力を高めることによって根本的に病気を治そうとする。
漢方薬は化学合成医薬品とちがい、人間の体になじみやすく、おだやかに自然治癒力を高めるのに役立つ。
自然治癒力を高める効果を発揮するものに、漢方薬とはちがう「自然薬」がある。
自然薬という言葉は耳なれないかも知れないが、自然治癒力をぐんとアップさせる力を秘めた天然自然の素材を主な成分としたもので、この中には漢方の成分となるものが多い。
これらは一般の化学合成された薬とはちがい、人間の体にやさしく作用する。
あたかも摂取された食物が血となり肉となるように、自然薬は人体機能の低下した働きを活性化させ、自然治癒力を高めるのである。
最近市販されている健康食品や自然食品といわれるものにも、似たような目的をもったものもあるが、自然薬は医薬品として厚生省の認可を受けており、この点がまったくちがう。
自然薬には、一成分のもの、数種類配合したものなどさまざまである。
さらに自然薬には効能・効果が明確にされており、あいまいさがない。
プラセンタとは胎盤のことで、人間や動物が胎児を体内で育てるための重要な臓器である。
人胎盤は「紫河車」とよばれ、古くから漢方薬の重要な生薬で、これも自然薬である。
人の胎盤の重さは妊娠末期で約500グラム、厚さは約1、2センチほどある。
プラセンタは、受精・着床した生命の芽を、出産までのⅢか月間で1億数千倍の約3キログラムの赤ちゃんに育てあげる偉大な臓器で、胎児の発育に必要なさまざまの栄養素をもっている。
加えて、たくさんの生理活性物質がつくられるところだから、まさに胎児の生命のゆりかごとでもいえるものだ。
プラセンタはいわゆるあと産として母体の外に排出されたのちも、その神秘的な力を失わない。
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